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日本の都道府県で第一位の面積を誇る北海道は、空き家の軒数も全国的にみて多い地域であると言われています。北海道における空き家の軒数は建築物の14%にものぼると言われており、この数字は実に7軒に1軒が空き家状態にあるという事になります。

北海道で空き家が増加している理由は若年層の都市部への進出に伴う地域の人口減少などが挙げられます。また、空き家をそのままにしておいた方が固定資産税の面で優遇されるという税制上の理由もあります。しかし、近年は増加した空き家が社会問題になりつつあり、北海道でも地方自治体が助成金を設けるなどして空き家の解消に乗り出しています。

そのように、社会的な問題になりつつも税制などの要因によって対策が進まない空き家問題ですが、地方自治体による助成金の存在が認知され始めた事で徐々に解体を検討される方が増えてきています。これまで解体工事にかかる費用を負担しきれないで悩んでいた方が、地方自治体の後押しによってようやく空き家の解体に対して前向きになれるようになったのです。

北海道は空き家の解体工事でも他県とは異なる地域性があります。冬になると厳しい寒さと大量の積雪によって屋外での解体工事を行うのは現実的に難しく、工期は基本的に雪の心配のない夏場から秋がピークとなります。また、豪雪に備えて道路の幅が他県より広いというのも北海道の特徴の一つで、これによって解体工事用の重機の搬入がしやすいというメリットもあり、大型の重機や車両を活用できるので結果として解体工事の費用を抑える効果が期待できます。

解体工事にかかる坪あたりの費用も概ね約2万円から3万円台が主流で、RC構造住宅が約4万円から6万円というのが相場です。この相場よりも極端に安い工費を業者から提示された場合には注意する必要があるかもしれません。少しでも費用を安くしたいという心理が働いてしまうのは仕方がありませんが、工費の安い業者の中には行政が定めた手続きを怠って後でトラブルになるケースも報告されています。出来る限り複数の業者に見積もりを請求し、しっかりと不明な点を確認するのが、トラブルを回避して安心して解体工事を行う一番のポイントと言えるでしょう。