RC住宅とは鉄筋コンクリート造の建物の住宅のことです。RC住宅では、鉄筋の周りにコンクリートを流し込んで作られた柱や梁、壁などが使用された建物です。コンクリート製なので頑丈で、解体工事をする際には非常に手間がかかります。木造住宅を解体する場合と比較しても騒音や振動が発生しやすく、工期は大体１ヶ月くらいと考えた方がいいといえます。

工事を依頼する場合には、できるだけ効率的な工事を計画してもらい、短期間で施工できるようにしてもらいましょう。工事の見積もりについては、発注者自身で確認をしておくことが重要です。見積もりの項目の中に不明なものなどがある場合は確認してもらうようにしましょう。

RC造住宅を解体してもらう場合の工事の流れとしては、まず、工事が始まる１週間前までに電気やガス、電話などの窓口に連絡を行って、これらの利用を停止する手続きを行います。水道については、工事で使用しますのでそのままにしておきます。そして、工事に関するご近所へのご挨拶まわりを行います。その際、業者より工事についてご近所へ説明を行います。リサイクルの届出などの行政機関に提出する書類などの手続きは業者に行ってもらえます。

RC住宅の解体工事では、木造建て等よりも騒音が大きく、ホコリなども発生します。そのため、ご近所への影響を最小限にするために養生シートを用いて、解体現場を囲みます。そして、手作業で屋根・内装・畳・窓ガラスの撤去を進めます。その後、専用の重機を用いて、解体を始めます。放水を行いながら粉塵の発生をできるだけ抑えながら解体を進めます。建物下には基礎もあり、土を掘り起こしながら、コンクリートの基礎部分を解体します。解体工事で発生したコンクリートやガラス、木材などをきれいに処分し、整地します。

このようにRC住宅の解体は騒音や粉塵などの対策が必要な工事となりますので、しっかりと説明を行って近所の方々の理解を得た上で工事を行うようにするのが良いでしょう。