アスベストは石綿やせきめんといわれ、1970年代から1990年代に建築された建物に多く使用されています。この期間にアスベストは大量に輸入され、多くは建材として建築物に使用されてきたという歴史があるのです。そして、この時期に建築に使われたアスベストが設置されている建築物が、現在、老朽化し、今後は、1970~1990年代に建築された建築物などの解体や改修工事が増加することが見込まれています。
アスベストには発がん性物質が含まれていることが明らかになったなどの社会的な背景もあって、現在、アスベストを含有している製品の製造や使用などは法律上禁止されています。そして、労働安全衛生法令等の改正により、アスベストを取り扱う作業に従事する作業者に対する取扱い時の教育といった一定の規則が法律で定められています。
ある業者のアスベストが使用されている建物の解体工事では、石綿作業主任者や石綿取扱い従事者といった有資格者による安全な除去作業が行われています。アスベストを廃棄する時の運搬については特別管理産業廃棄物収集運搬許可を保有した業者によって行われ、アスベストの除去作業から収集運搬、そして処分までのプロセスを一貫して任せることができます。
レベル2の配管石綿パッキンでは、事前調査と打合せを経た後、撤去作業が行われます。そして、撤去後は専用の袋に詰めて積込が行われます。管理型の廃石綿最終処分では、車両標示のある専用車で収集運搬を行います。そして、積荷計量後に、管理型最終処分場の指定ヤードに廃棄を行います。
アスベストの除去工事については、取扱い実績が多く、石綿作業主任者や石綿取扱い従事者といった有資格者による安全な除去作業が期待でき、アスベストの除去作業から収集運搬、処分という一連のプロセスを一貫して任せることができる業者に依頼することがおすすめです。