解体工事を行う際に知っておきたいのが、アスベストに関する適切な情報です。アスベストは一般的に取り扱いに注意するべき素材として知られていますが、きちんとした知識を持っていれば怖がらなくてはいけない素材ではありません。しかし、そもそもどのような場所にアスベストが使用されているのかを知らないと対処することはできません。そこで、アスベストが含まれる可能性が高い箇所についてご説明いたします。
そもそもアスベストには、以下のような特徴があります。
・防音効果
・防湿効果
・カビを防ぐ
・防火効果
・保温効果
・保冷効果
とても優れた素材だということがお分りいただけるのではないでしょうか。そしてこれらの特徴を知っていれば、どこにアスベストが含まれているのかその検討をつけられると思います。
アスベストが含まれている可能性があるのは以下のような場所です。
・古いお風呂場
・ボイラー室の天井や壁など
・人が多く集まれる場所(講堂や体育館など)
このような場所にはアスベストが多く含まれる可能性があります。これらの場所の解体工事を行うのであれば、専用の装備を身につけた人間が解体作業を行なった方がいいでしょう。
またそれらの建物の中でも、どのような部分にアスベストは含まれているのでしょうか。
・耐火被覆材(吹きつけ材)
・配管における保温材
これらはアスベストを含んでいる可能性が大きいです。
取り扱いに注意するべきといってよいでしょう。
アスベストの危険性はその「粉塵性」です。解体の際に、ごくごく小さなチリになって飛び散ってしまうため危険なのです。ですから解体には専用の装備が必要になります。
アスベストは比較的古い素材なので、新しい家や建物にはアスベストは含まれていません。しかし古い建物の場合アスベストが含まれている可能性は十分にありますので、注意しましょう。