解体工事は危険とクレームがいっぱい

建物を解体する解体工事には危険が伴います。年間の労働災害の死傷者数約12万人のうち、建設業に携わっていた人は4人に1人だといわれており、約3万人にものぼるといわれています。さらに、現場の施行作業員だけでなく、通りすがりの人々が被害に巻き込まれることもあり、解体工事現場の近くを通る時、何かが落ちてこないか、がれきが倒れてこないかといった点を意識する人もいるのではないでしょうか。大丈夫だとは思っているけれども不安感があるという人もいるのです。

解体作業中の転倒や墜落、転落などがトップを占めているといわれる中で、解体業者には一層の安全管理の重要性が必要とされています。また、このような危険だけでなく、解体工事はクレームも多くあります。解体工事では作業の工程によって騒音や埃などが発生します。これらは解体工事をする以上どうしても避けられないものとはいえ、近隣住民からのクレームで解体工事が一時ストップすることもあるのです。そうなると、どうしてもその後の日程的な点で不都合が生じ、全体の工期や解体した後のスケジュールなどに大きく影響を及ぼしやすいのです。

そのため、解体業者は騒音や埃などに対する対応にはより神経を使っています。これらを防ぐ工夫はもちろん、事前に近隣住民に挨拶をして工事について理解を求めたり、毎日の清掃活動を徹底させ、周囲に埃などでできるだけ迷惑を掛けないようにしています。しかし、それでも騒音や粉塵などは解体工事を進める上でどうしても発生してしまいます。そのため、解体業者を選ぶ時には工事の際に近隣住民への配慮を欠かさず、騒音をできるだけ軽減させる努力などがなされている解体業者を選ぶことがおすすめです。

このように、解体工事には危険とクレームがいっぱいあります。施工前からこれらの点に対して対策を行うことができる業者をできるだけ選ぶようにしましょう。