内装解体について

内装解体には、店舗や事務所などのテナントの受け渡しの際に「原状回復」と呼ばれる元通りの状態に戻すために行う工事と、「スケルトン工事」と呼ばれる建物構造体以外のものを全て解体するための工事などがあります。どちらも、構造物など以外の内装のみを解体するという点で共通性があります。

このような内装解体を行う業者は、内装解体を専門的に行っている業者の他、内装解体を解体業者が請け負っている場合もあります。また、リフォームを行っている業者などもいます。内装解体の規模はリフォームなどを伴う大規模なものから、一部解体など小規模なものまで様々な解体規模の工事が行われています。しかし、内装解体工事を行うに当たり気をつけておくべきポイントは、既存設備や必要な部分を壊してしまわないように、リフォームの場合は工務店や大工と、店舗などの場合はテナントオーナーと事前にしっかりと打ち合わせをして、何をどこまで壊すのかという点について合意を得ておくことが大切です。そして、工期についても確認しておくことが必要です。

また、隣接した店舗などに対して、きちんと挨拶まわりに同行して説明をしてもらったり配慮をしてもらえるのかや、依頼内容の意思疎通ができているかをきちんと確認しておく必要があります。さらに、過去にその業者に行政処分や指名停止の経歴がないかどうかや、違法工事や不法投棄などを行うリスクはないかどうかを確認しておくようにしましょう。廃材の適正処分を証明するマニフェストという書類のコピーを渡してくれる業者だと安心です。マニフェストを発行しているかどうかはしっかり調べて置くようにするといいといえます。

店舗やテナントの内装解体工事を行う場合、よくあるのが物件のオーナーから業者を指定されるようなケースです。そうした業者は物件の配管の設計などの過去の情報を保管している場合も多く、物件のオーナーとの取り引きの実績がある事で手続きがスムーズになる事もありのです。そのような業者を紹介された場合、他の業者とも相見積もりを取りながら、円満に工事を進められるように気を配って打ち合わせを進めるのが良いでしょう。