安全な解体工事を行うために

解体工事を行うときには、常に危険と隣り合わせということを考えておくことがとても大事。
事故を起こさずに、安全に工事を行うためには、過去の事例を教訓として、安全対策を講じることが大切です。
解体工事での事故は、工事中に作業員の不注意によって近隣の建物や塀などを破損してしまったり、作業に使用している重機や車両が、自転車や通行人と衝突して、けがを負わせてしまう。
高所作業をしていた作業員が、足場から転落するなどさまざまです。

このように、事故はさまざまな状況で発生しますから、施主ができる対策としては、安全対策をしっかりと行っている解体業者を選ぶことになります。
解体業者を選ぶポイントは、無理な工期での工事や無理な値切りをせず、余裕をもって工事を終えるために、どのくらいの期間が必要なのかをきちんと質問し、回答をもらうことが重要なポイントです。

労働安全衛生法では、労働基準法と相まって、労働災害の防止のための危害防止基準の確率、責任体制の明確化および自主活動の促進の措置を講ずるなどその防止に関する総合的計画的な対策を推進することで、職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進・快適な職場環境の形成を促進することを目的とした法律で、労働災害防止のための、最低基準を守るだけの、快適な職場環境の実現や労働条件の改善を通して、職場での労働者の安全と健康を確保することを義務付けられています。

労働安全衛生規則は、労働安全衛生法二もと付いて制定されたもので、安全管理や救護の指針や危険物、有害物の規則などに関する事例が規定されています。
そのほかにも、国土交通相のガイドラインでは、建築物の解体工事にあたって、事故防止をはかるために関係する法令や指針などの尊守を徹底しなければならないことを冒頭で述べています。

解体工事業者というのは、このような法律や規制、ガイドラインに沿って作業を行い、事故を防ぐことや、万が一に備えて対策を施すように、義務づけされています。

解体工事を依頼する場合には、本当に信頼できる業者かどうかを見極めるために、見積もりを依頼した際には、現地調査での業者の調査方法を観察し、隣家までの距離や重機を安全に使用できるかどうかなどを、事前に確認しておくことが大事です。
また、解体工事では、足場も設置しますから、正しい足場の設置を行う業者を選ぶことも重要なポイントとなります。