アスベスト

アスベスト

2017/4/29

アスベスト

環境問題に敏感になり国民の意識がかつてよりも環境に向いています。環境問題はたびたび話題にのぼりますが、よく出てくるのがアスベストです。これから、解体工事を利用しようとしている人は要注意です。

・アスベストの危険性

 アスベスト自体はとても小さいものです。ですからあるレベルまだ飛散しない事には、目で確認する事は難しいのです。そのため飛散しているにもかかわらずに気づく事ができない人が多いです。
 アスベストの何が怖いのかと言うと、これを吸引する事により悪性中皮腫や肺がんなどの病気を引き起こす可能性がある事です。最初の吸引から約15年から40年前後の潜伏期間を経て発症する事があります。
 またアスベストのばく霧により、肺が繊維化して麈肺と呼ばれる病気になる事があります。塵肺はアスベストだけでなくて、粉塵や薬品などによっても起こる病気です。アスベストが原因と考えられるのは、アスベスト肺あるいは石綿肺と言われています。
 アスベスト肺の症状は咳が強く出る、さらに重くなると呼吸機能も低下してしまいます。

・解体する事で飛散するアスベスト

 もしも、アスベストを含んでいる建物が倒壊したり、破損したらそこら中にたくさんのアスベストが飛び散る事になります。ではアスべストを含んでいる建物には何があるでしょうか。
 まずは屋根です。スレート瓦やセメントを混ぜる事によりアスベストが利用されている事があります。老朽化する事によりアスベストが飛散するかどうかは今のところは分かっていませんが、みだりに自分で処分する事は禁止になっています。
 次に外壁です。サイディング外壁や波板には屋根同様にアスベストが高い可能性で含まれます。他には内装材もそうです。ケイ酸カルシウム板やパールライト板などにもアスベストが含まれている可能性があります。
 それから断熱材も要注意です。配管やダクトに巻かれた断熱材は、保湿性が強いですが、アスベストを使用している事も多いです。最後に吹き付け材です。耐火材として使用されている吹き付け材も性質を活かして利用されている事が多いです。
 ではアスベストが含まれている可能性を自分で探る手掛かりは何でしょうか。それは築年数になります。1975年にはアスベストの含有量が5%を越しているものは、吹き付け作業が禁止されています。
 1995年になると含有量が1%を超えるものの吹き付けを制限しています。2004年には含有量が全体の重量の1%に満たないクリソタル以外の製造、輸入や提供、譲渡や仕様が認められなくなりました。
 2006年に入るとアスベスト含有量が重量の0.1%を越しているものの製造や輸入、使用、提供、譲渡などが規制されました。したがって古い建物ほどアスベストを含んでいる可能性が高いので一つの目安にしてみましょう。
 解体工事の時にはアスベスト対策をしっかりとしましょう。

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