解体工事にかかわる職人とは
建築業者の役割としては、建物を建てるのがまず第一に挙げられますが、解体工事をするのも役割の一つです。
解体工事と一言で言っても、その規模やどういった建物物件を解体するかによって関わってくる業者や職人が違います。
・関わる人材
一般的なイメージだと、重機を使用して建物をあっという間に崩していくと思われがちですが、実際の解体現場では職人たちの質と量の比重が重要になっています。
特に大工職人は建物を建設するだけでなく。解体においてもその中心を担う重要な役どころです。
建物の構造知識や建設手順を把握している建築職人だからこそ、より安全に効率よく解体工事を行うことが出来るのです。
しかし大工だけでは出来ない作業もあり、特に水道や排水溝などの配管関係は、配管工の担当分野となります。
その他にも電気配線の撤去には電気屋の作業が入り、場合によっては各種重機オペレーターの出番もあります。
このように様々な人材が関わってくるのが、解体工事という作業です。
・事前調査や工事中の生活について
解体工事の具体的な行程としては、まずは依頼主が工務店などに仕事を依頼することから始まります。
その後に実際に現場の建築物を調査して、建物の劣化具合などを見て、安全の確保や作業の規模などを見積もっていくのです。
大体の作業プランが決定すると必要な職人を確保してスケージュールを調整した後、実際の工事に進みます。
工事中の施主の生活に関しては、解体目的によっても変わってきます。
土地を売りに出すためや新築に立て直す事を前提として解体作業ならば、施主は新たにアパートやマンションなどの賃貸を短期で借りたり、ホテルなどに宿泊することになりますが、リフォーム工事の前段階での解体の場合は、解体しない部屋で生活を続けたり、プレハブ小屋を仮設設置するという方法が取られます。
こういった生活面での対策も、解体工事とセットで考えていく必要もあるのです。
注意するポイントはそこだけではなく、近隣住宅への配慮も欠かさないことが重要です。
しっかりと工事の前に近所にあいさつ回りを行っておくことで、無用なトラブルを避けることが出来、円滑に作業を完了させることが出来るのです。
常識がしっかりとした建築業者はその点がちゃんとしていて、安心して仕事を任せることが出来ます。
そういった誠意と常識があり、人のつながりを大切にしている建築会社は職人をまとめ上げる能力も高く、よりチーム連携のとれた作業で、スムーズに解体工事を進行してくれます。