解体工事とは？

「解体工事」という言葉は御存じの方は多いと思いますが、実際に解体工事を発注する機会というのはなかなか無いものです。「解体工事」とは家屋や建築物を文字通り解体する（＝壊す）工事の事ですが、建物の解体工事以外にも様々な種類の工事内容があります。最近はやりのリフォームなどで内装だけを解体する場合や、一軒家のブロック塀を建て替えのために取り壊したり、民家だけでなく商業施設や店舗まで幅広い分野で解体工事というのは行われています。

また、解体工事というのは誰でも出来るという訳ではありません。工事の規模によっても条件が異なりますが、一般的には法律に基づいた建設業許可を取得している業者でなければ解体工事を行う事は出来ません。解体工事を受注できるのは都道府県や国に対して正式な登録手続きを行っている業者となりますので、発注の際にはそうした点を確認するのが良いでしょう。都道府県によっては登録業者を検索するシステムを備えている場合もあるので、誰でも確認する事が出来ます。

解体工事は正式な許可を得ている業者が行うものですが、発注する側も事前に申請などの手続きが必要となります。もし解体工事を検討されているのであれば、まず「建物滅失登記」や「家屋取り壊し届け」、「官民協会境界確定願」といった手続きについて確認しておきましょう。そうした手続きに関して分からない点が多い場合、解体工事の業者と市区町村の役所に相談をすれば大体の事は確認が出来ますので、気になるようでしたら早めに時間を作って問い合わせをしておく事をオススメします。

実際に解体工事が始まると、物件の周囲を足場や防音シートで仮囲いしたり、屋根や窓といった部分を事前に撤去したりしてから建物の解体に取り掛かります。建物を解体すれば当然ですが様々な廃材などが発生します。これらの廃棄物も正式な手順に従って処分をするので、解体工事というのは一般に考えられているよりも完了までに時間がかかります。

解体工事を発注する機会というのは様々ですが、少しでも分からない点があったら遠慮なく専門の業者や市区町村の役所に問い合わせをしましょう。解体工事にかかる費用の見積りを取得したり、正式な発注に伴って様々な届け出をしたりとやる事はたくさんありますので、早め早めの行動が肝心です。