アスベストの健康被害にはどのようなものがあるか

アスベストの健康被害にはどのようなものがあるか

2017/4/24

アスベストの健康被害にはどのようなものがあるか

アスベストという名称を聞いて多くの方が思い浮かべるのは「危険」「取り扱いに気をつけるべきもの」といった印象ではないでしょうか。各種報道などによって、アスベストの危険性は多くの方に知られることとなりました。アスベストは「発じん性」という性質を持っており、これがアスベストが危険だとされている性質なのです。アスベウトを解体するときに非常に細かい粉塵になる、それが「発じん性」の正体です。

ではそのアスベストの発じん性によってどのような健康被害があるのでしょうか。アスベストによって引き起こされる健康被害の一つに「肺がん」が挙げられます。肺がんは喫煙などによってその発症リスクが高まることは知られていますが、実はアスベストによる健康被害の一つでもあります。どうして肺がんの原因になるのか、そのはっきりとした理由は今研究が続けられている段階ですが、細かい粉塵が肺に入り込んで肺の内部を傷つけるのが原因ではないか、と考えられています。アスベストを吸い込んだことによる肺がんのリスクは潜伏期間が40年間にも渡ると言われています。

またアスベストの健康被害のうちでもよく知られているのが肺機能低下による運動機能の低下です。これは「石綿肺」と呼ばれるものです。細かな粉塵を吸い込むことで、肺の内部に細かい傷跡がついてしまい、その影響で肺機能が低下してしまうのです。

最後に、胸膜や腹膜など、体の大切な臓器を守るためにある部分に悪性の腫瘍ができる「悪性中皮腫」もアスベスト被害の一つだとされています。この症状の恐ろしいところは、アスベストを吸い込んだ時期が若ければ若いほど発症リスクが高まる点です。自分でも気づかぬうちに吸い込んでしまったものが発症の原因になる可能性があるのです。潜伏期間も長く、最も長い場合で50年ほどになると言われています。

アスベストによる健康被害はかねてより問題となっています。アスベストに関する正しい情報を身に着けて、健康被害や様々なトラブルを予防しましょう。

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