産業廃棄物処分の流れと注意点
産業廃棄物を処分するときには、きちんとした手続きが必要です。これを間違えてしまうと法律に抵触してしまう可能性がありますので、十分に気をつけるようにしましょう。では、産業廃棄物の処分は実際にどのような流れで行い、どのような点に注意したら良いのかをご説明します。
まず、産業廃棄物を処理するときには「「産業廃棄物管理票」(マニフェスト)を用意する必要があります。「産業廃棄物管理票」(マニフェスト)とは、処理したい産業廃棄物の名前、数量などの明細と運搬する業者の社名、処分業者の名前などの情報を記載する用紙です。これを運搬業者や処理業者に渡すことで初めて産業廃棄物の処理ができるのです。ちなみにこの「産業廃棄物管理票」(マニフェスト)は、5年間の保存義務がありますので、業者に渡したからといって控えを捨ててしまわないようにしましょう。規定の用紙があるのですが、処分業者が用意してくれる場合が多いので問い合わせてみましょう。
では、実際に業者に処分を依頼する場合、業者はどのように選べばいいのでしょうか。まずポイントとなるのは、その処分する産業廃棄物を置いてある場所に近い業者を選ぶことです。単純に処分する産業廃棄物からの距離で業者を絞ってしまうのも良いですが、できればインターネットの一括見積りサービスなどでエリア指定をして複数の業者から見積もりを取得するようにした方が良いでしょう。また、業者がきちんとしているかどうかは確認しておく必要があります。「都道府県知事の許可を得ているか?」「他の業者に比べて費用が安すぎない(高すぎない)か?」といった点は最低限のチェックポイントとして押さえておきましょう。
最後に、処理しようと思っている産業廃棄物に「特別管理産業廃棄物」が入っていないかをチェックしておきましょう。特別管理産業廃棄物がどのようなものかは日本産業廃棄物処理振興センターのホームページに書いてありますので、きちんとチェックしておくことをおすすめします。