消費税の増税による解体工事への影響と工事のタイミング
2019年10月1日から、消費税が10%に増税されます。消費税が上がる直前は「今のうちに!」と買い物も集中します。大きな買い物であればなおさらです。解体工事も高額な消費の一つです。消費税が10%にあがると、解体工事にどんな影響があるのか。どのタイミングで工事するのが得なのでしょうか。
同じ金額の商品でも、消費税が変われば支払う金額も変わります。例えば解体工事の費用が50万円だったとします。消費税8%なら、支払う金額は54万円。消費税が10%に上がると、支払う金額は55万円となり差額は1万円。100万円なら2万円の違いが出ます。解体工事の後に建て替えを控えているなら、差額はさらに広がるでしょう。
工事のタイミングも大事です。解体工事の価格は、いつでも同じというわけではありません。需要と供給のバランスで、依頼が集中する時期は高くなり、閑散期は安く請け負ってくれます。解体工事は、12月から年度末の3月の依頼が多いと言われています。そして、繁忙期を過ぎた4~6月が閑散期。1年の中でいちばん工事費用が安くなる時期です。ただし2019年の増税に向けて、解体工事の繁忙期や閑散期はズレるのではないかと予想されます。
解体工事の後に建て替えを控えているなら、解体工事だけではなく建て替え工事の費用も、増税前に支払っておいたほうがお得です。更地にするためだけの解体工事なら2019年10月までに工事を終えて支払いを済ませておくのも消費税対策になります。建て替え工事のための解体の場合は、2019年9月30日までに住宅の引き渡し(=決済)ができるようにすれば、支払う消費税は8%で済みます。
増税直前は工事の依頼が増えると予想されるので、解体工事や建て替えを予定している人は早めに動き始めると良さそうです。少しでも早く業者を探したいのであれば、インターネットの一括見積りサービスなどもオススメです。インターネットの一括見積りサービスなら目的の物件の情報や希望の条件を入力して見積もりの到着を待つだけで済みます。複数の業者に対して相見積もりが出来るので費用の軽減にもつながります。消費税の増税に向けて、少しでも早く対策を取っておきたいですね。