解体工事のながれ

解体工事のながれ

2017/5/1

解体工事のながれ

新しい家を建て替えるということになれば、今迄思い出と共に暮らしてきた我が家を取り壊すことになります。
そこで解体工事が発生するわけですが、スムーズに解体工事を行い、今迄お世話になった家屋に別れを告げ新しい住まいや新しい旅立ちに備えたいところです。
そのためにはなかなか日常生活で知ることのない、解体工事の流れについて把握しておくことはスムーズな過程を踏む上で必要だと思います。
今回はその解体工事の流れについてみていこうと思います。

まず解体工事は少なからず解体に伴い作業音もしますし、構造材や材料を砕くことによって埃が舞うこともあります。
そのため解体工事が決まったら、近隣に解体工事を行う旨を伝え、少なからず迷惑をかけることになるかもしれないと、ご挨拶をします。
一見面倒に見える作業ですが、解体工事は近隣クレームが出やすい工事ということもあり、一軒一軒挨拶することが先々のことを考えると無難です。
解体工事を請け負う業者と打ち合わせをし、粗品と挨拶文を用意します。
一軒一軒回っていき留守だった場合は手紙と粗品をポストに投函します。

近隣への挨拶が終わったら、近隣の方々に迷惑をかけないように仮囲いをします。
仮囲いとは、工事期間中に工事場の周辺に設ける仮囲いです。
木造住宅である一定の規模のものであれば、建築基準法で地盤面から1.8m以上の板塀仮囲いをしなければならないとされています。
たいていは住宅の解体工事の仮囲いであれば、支柱を組みね布を貼ってほぼ住宅を覆打ち合わせように囲うのが一般的です。
角地であれば法律上クリアした高さの板塀で済ます場合もあり、近隣の状態を良く把握してどんな仮囲いをするか決定していきます。仮囲いには近隣に迷惑をかけないという面と、現場から勝手に物が持ち出されないよう盗難防止などの意味合いを持ちます。

仮囲いが出来たら早速建物を解体していきます。
まずは内装から解体していきます。
内装は様々な材料が使われているため、廃材を分別して処理していく観点から全て手壊しで解体していきます。
そのため時間と労力がかかるところでもあります。
壁紙、電気配線、化粧材などを慎重に分別しながら解体していきます。
構造材のみとなってきたら内装の解体工事は完了です。

内装解体が終わったら、瓦屋根、スレート屋根などの屋根材を解体していきます。
一枚一枚手作業で瓦やスレートを外していきます。
屋根材は高いところの作業でもあり、万が一不注意で屋根材を落としてしまうと大きな事故になりかねませんので、慎重に行います。
また外した瓦をトラックの荷台に積み込む時に大きな音が出やすいのでその点も注意して行います。

屋根材が取れたら、とうとうメインである構造材を含めた母屋を解体していきます。
これは手作業で解体することはとても無理なので、機械を使って丁寧に解体していきます。
一般的には「バックホウ」という機械を使用します。
油圧ショベルとほ言われ、油圧シリンダーによってブーム、アーム、バケットの動作と旋回により、掘削、積み込み作業を行うことが出来ます。
母屋を機械で解体する作業は最も埃が飛びやすい作業だとも言えますので、時折散水し埃が飛ばないように注意を払って解体していきます。

母屋を解体してしまうと空間がそっくり空き、解体工事が進んでいったことを実感します。
しかしこれからも結構手間のかかる作業が続きます。
次は基礎を解体していきます。
長年どんな荷重がかかろうとも建物を支えてきた基礎なので、どの建物も丈夫に作ってありコンクリート製です。
機械を使ってこのコンクリートを裁断していかなくてはなりません。
圧砕機という機械を使って、コンクリートを砕いて基礎を解体していきます。
一番この作業が騒音レベルが高く近隣に迷惑をかけやすい工程です。
場合によっては地盤を揺らすこともありますので、近隣への配慮が十分に必要となっていきます。
作業を行う時間帯、日程なども配慮が必要となります。

基礎が解体出来ましたら、凸凹になった敷地の地盤面を整地していきます。
細かく砕かれたコンクリートの破片などを丁寧に拾いながら機械で整地していきます。
用いる機械は「コンパクター」と呼ばれる機械で、振動で締めるコンパクターや叩いて締めるダンピングランマーなどがあります。

綺麗に土地が整地出来たら終了ではなく、敷地の中に危険な物は残っていないか、敷地に接する道路や近隣の敷地に危険な物が飛んでいないかチェックします。
また敷地内の清掃だけでなく、道路や周辺の清掃を行います。
ここまでして、一連の解体工事は終了となります。

解体工事は土地を次のステップへと導くためには欠かせない工事となります。
丁寧に安全に行うことで、未来に繋がる作業とも言えます。
また解体工事は適切に廃材を処理することが重要です。
建物には昔から様々な材料が使われていますので、一つ一つ慎重にルールに則って処理することが重要です。

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